やちよ蕎麦会・そば栽培研究
やちよ蕎麦の会 そば栽培研究
  
 お米の販売の統制がゆるみ市場原理が働きますとその市場では価格と品質が問われます。農作物は気候や土質など環境によって品質に大きな差が出ます。水田の例をみますと、地域によっては転作や休耕が農家の悩みとなります。ここ、八千代市の郊外も水田地帯で農事組合法人が立ち上がり、生産と市場ニーズに対応しています。
 私たち蕎麦の会では、休耕田や転作を活用して、農家とのそばの契約栽培ができないかと考えています。その研究が、この実体験であり収量・品質の実績作りです。実体験しますと、農業の難しさがはっきりわかります。ことに湿度の抜けない水田の転作は、そばの品質と収量を大きく左右します。暗渠が施設されていてもです。更に明渠を施しますと、作業が増加して採算に影響します。でも、地産地消の目標には夢と真(品質)のロマンがあります。 もうちょっと頑張ってみよう・・・
  
. 1.るんるん
5月。雑草を緑肥に敷きこむ耕耘。
ヘビや蛙やミミズがいますから
ダイサギの幼鳥が食べに寄ってきました。
トラクター作業は時間と燃料の節約を考慮するほど慣れてきました。
2.繰り返し耕耘
6月。根競べで、また雑草を緑肥に敷き込みます。
トラクターを運転しながら、いろいろ考える。
枕上(ちんじょう)・厠上(しじょう)鞍上(あんじょう)を三上(さんじょう)と言いますが
鞍上に換えて機上(きじょう)が現代版三上かな、なんて。
3.畦畔の草刈
8月。これがけっこう重労働なんです。
傾斜地では姿勢不安定で腰に負担がかかります。
畦畔をきれいにして
お客様に花を見る会を楽しんでいただこうと。
. 4.播種
8月22日。耕作面積が増えたのでトラクターで播種。
クローラータイプのトラクターが
プランターで一度に8畝を播種します。
昨年までの手作業がウソみたい。
. 5.播種後5日目
発芽しましたね。3日で発芽するんですよ。
播種後は雨が降らなくてもご覧のように勢揃い。
逞しいですねぇ。
これからぐんぐん伸びます。
6.播種後8日目
また、そばの芽は瑞々しくてけな気でもあります。
そばは、湿気が苦手のようで、
乾燥していると茎が短く硬くしっかり育ちます。
同じく、N(窒素肥料)も控えめのほうがよさそうです。
. 7.播種後20日目
葉が青々しています。花は、この後見ごろに。
土質の湿度が高く、Nもちょっと多過ぎたようです。
雨と台風に揉まれ倒伏しては立ち上がり、
伸びすぎたりしてエネルギーを浪費してしまいました。
.  8.無限花序
そばは成長しながら順次上から下へ花が咲き移り
同じく順次結実していきます。
ついには花が1〜2割残っているうちに収穫期が訪れます。
人の噂も・・ならぬ播種後75日が収穫の適期です。
9.収穫
播種後おおよそ75日の好天の日、収穫はコンバインで。
これも昨年までは手作業でした。
あぁ、こんなに楽チンでいいのだろうか・・
そばはよく育ちましたが収量はいかばかりか。
.  10.玄そば
八千代産のそばを収穫しました。
玄そばに土やそばの茎が混じっています。
収穫後は、乾燥して石ヌキ、磨き、粒揃え、皮むきを経、
粉に挽きます。豊かな風味が楽しみです。
 
 昨今、農家は稲作の転換が大きな課題です。そばは、その年によって収量と風味のばらつきがありますので、更に研究が必要です。でも、あと数年でそばの契約栽培の見通しがつくかも。
  

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